師範取得コースは毎月作品を提出することによって級や段が上がっていき、最終的に師範を取得できるコースです。
師範を取得すれば、その年月をかけて取得した技術で自分の教室を持つことができます。
師範になっていなくても、上達すればいつでも書道展に出品することができます。
そしてもちろん、師範取得まで考えていないという方でも、字が上達するという最大の目標が達成できるのです。
では、どうして毎月作品を提出するということで上達していくのでしょうか。
習い始めて最初のうちは字が下手なのは当たり前でしょう。書道というものは一度習っただけで身につくものではありません。何度も繰り返し書くことで少しずつ上達するものです。
習っていると経験することですが、ある程度満足のいく字が書ける時と、どうしても上手く書けない時があります。
上手く書けない時はまだまだだなあと思ってしまいがちですが、裏を返せば字を見る目が肥えたということなのです。
目が肥えればもっと手本に近づこうと練習する。そして手本に近づき満足する。するとまた目が肥える。さらに手本に近づこうとする。というように絶えず繰り返しているうちに、いつの間にか上達していくのです。
ところがそれだけでは自分がどれほど上達したのかが分かりません。ですから定期的に作品を提出し、客観的に判定してもらうのです。そのほうが達成感が得られ、長く続けられるからです。
師範を取得することが最終目標ではありません。あなたが師範を取得した暁には、また新たな可能性を発見することになるでしょう。